Hearts of Darkness (Japanese/日本語)

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  • 公開済み: 20 1 2014
  • アップデートされたもの: 18 3 2014
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一年の休学の間にキンバリー・コールマンはある“ミッション”に巻き込まれる。それは、45日間の間にあの世界的に人気のあるハリー・スタイルズを元の彼にもどすということ。ここ数ヶ月、ハリーはクラブに出入りし、彼の銀行口座の残高はどんどんと少なくなっていった。グループのメンバーたちはそれを心配し、キンバリーの助けを求めた。ハリーがいったい何をしているのか、誰も知らなかった。一つ確かなことは:今のハリーは世界中の女の子が愛しているあのハリーではなく、グループの将来何て気にしていないということ。メンバーたちが思っているほど、ハリーは本当に変わってしまったのか?キンバリーに与えられた時間は45日。彼女はハリーの奥深くにある秘密を探ることが出来るのか?そして限られた時間の中で元のハリーにもどすことが出来るのか?

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8. ✻ "What do you say to make a new deal?"

うぬぼれていると思われたくないけど、ハリーは昨日、私に気があるようだった。でも、今、私との約束をやぶるなんて。どういうこと?

 

街から外れた小さなカフェに座っていた。ここなら2人きりになれるから。学校に行ってたときは、ここによく来た。静かで落ち着きがあって、いつも雰囲気が良かった。オーナーのトムはいつもコーヒーをおごってくれた。そのうちいい友だちになった。—コーヒーをおごってくれたからってわけじゃないけど。

 

窓の外をもう一度見た。人通りのない道。ため息をついて目を伏せた。コーヒーをかき回した。自分の中のモヤモヤを吐き出すために。約束したのに来ない。ハリーみたいなヤツ、どうしたらいいのかしら。きっと昨日も飲み過ぎて、誰かと寝てるんでしょ。

 

それがいやなんじゃないの。ハリーが誰といようが構わない。でも、彼が約束を守らないことが許せなかった。私の親友、今はけんかしてるけど、彼女が私のことを必要としていたから、私はこれに時間を費やしているのに!

 

二日もたってるのに、ペリエから何の連絡もなかった。彼女はいつも連絡をくれた。でも今回けんかでは私は間違ってない、と思う。怒ったけど、それは長い間怒りがたまってたから!

 

イスを後ろに引くとコーヒーを飲むのをやめた。携帯をつかんでトムに手を振って店を出た。ゼインに電話をかけながら。何でゼインかって?だって、メンバーの中では彼のこと一番良く知っていたから。

 

「キム?」

電話にでるなりそう言った。まるで私が今までに一度も電話したことがなかったかように驚いた。

 

「よくわかったわね。私が初めて電話したみたいに聞こえるわよ。」

携帯ごしに食ってかかった。ペリエと一緒にアメリカに行けたのに、約束の場所に来ないハリー・スタイルズのベビーシッターをしなくちゃなんて。

 

「ええと、」

ゼインが口ごもった。私の怒った声に戸惑ってる。

「初めてだよね、電話して来たの。」

私に間違いがなければ、そう言いながら彼は腕か髪をかいてるわね。

怒らないように目を閉じた。10秒数えなくちゃ。深呼吸。

 

「で、どうしたの?」

少しすると彼が言った。深呼吸も役に立たなかった。

 

「何があったか教えてあげる。」

イラついて突っかかった。

 

「ハリーと約束してたの。知ってるでしょ、ハリー。私があなたたちのために助けてる?」

私は頭を振って周りに誰もいないことを確認した。

「でもあのバカ、来たと思う?いい、私にはハリーが何をしようと関係ないの。でも、私があなたたちのために時間を割いているんだから、彼がちゃんと来るようにしてよ!」

携帯に向かって小さな声で叫んだ。

 

「いまどこ?」

ゼインは静かに聞いて来た。まるで私が言ったことを聞いてなかったみたいに。

 

「トムのカフェ。」

困惑して空を見上げた。どうでもいいことじゃない?

 

「迎えに行くから。そこにいて。」

そう言うと電話を切った。私はそこに混乱した負け犬のように立ち尽くした。今、まさにそう、負け犬。

 

***

 

普段は小さいことに動揺しない。私はどうでも体裁を気にするから。でも、ペリエは私の弱みだった。今までけんかはしなかった。昨日はあまり良く眠れなかったし、今はハリーが約束をすっぽかした。—怒るのには理由があるのよ!

 

でも、ちょっと過剰反応し過ぎだったかな。仕方がないでしょ。私はこうなの。

 

戻る途中ゼインと話す気がしなかった。彼は会話を引き出そうとしてくれてた。でも、ゼインはペリエの彼氏だから。ばかばかしいけど、彼にも私は怒ってた。でも、イライラしてたから、もし口を開いたら、思ってもいないことを彼にたくさん言ってしまうかもしれないから。

 

だから、黙っておくのが一番だった。最後には彼もそれがわかって私に話しかけるのをやめた。大きな白い建物の前に車が止まった。

 

私は何も言わずにゼインについて行った。ゼインはハリーのいるところへ私を連れて行こうとしているのだと思った。そうじゃなかったら私はここに何をしに来たか、わからないでしょ?

 

「お先にどうぞ。」

そう言って、エレベーターへ入るように私を促した。入る前に少し彼を見た。彼の行動を目で追った。6階を押した。ため息をついて壁に寄りかかった。

 

「大変な一日?」

からかうようにゼインが言った。その場の空気をほぐすためみたい。大変な一日ではなくて散々な一日だけど、頷いた。

 

エレベーターが止まると、外に出た。ゼインは一番目のドアの取っ手に手をかけた。すぐににぎやかな声が聞こえた。その中に私が殴ってやりたいヤツの声が聞こえた。私の怒り原因。それに、ペリエとのけんかの原因。

 

「キム、ハリーは事—」

ゼインが言っているのが聞こえたけど、私はまっすぐに声の方へ向かった。そのマンションはそんなに大きくなかったから、すぐに彼の座る部屋に入った。エレノアがいた。茶色の素敵な髪の本当にきれいな子。彼女はルイの隣に座って、ハリーはソファーに横になっていた。

 

怒りで頭に血が上るのを感じた。彼は飲み過ぎて酔いつぶれた人みたいだった。もし本当にそうだったのなら、メッセージくらい送ってくれても良かったのに。

 

「キム、」

ルイが私を見て言った。ハリーは何も悪いことはしていないかのように戸惑って私を見た。

 

「次にすっぽかすときは少なくともメッセージ送ってくれる?そうすればバカみたいに待ってないから?!」

私が強く叫ぶと、ハリーは怖じ気づいたようにソファーから起き上がって私を見た。

 

すっかり忘れてた。ハリーが知らないこと。私が誰で、何をしてて、何で彼に話しているか。

 

「キム、ちょっ—」

ルイが言うのを聞いて、私は頭を振った。

 

「あなたは人気があって、誰でもあなたに夢中になると思ってるでしょう。いいわよ、それで。でもね、約束は—」

その間にハリーは立ち上がったので、彼の顔の反対側が見えた。大きな青というか黄色のあざ。

 

私は息をのんだ。ひどい。何でこんなことに?

 

「キム、ごめん—」

 

「キム、ちょっといい?」

そう言うとルイが厳しい視線を投げかけた。

 

私のからだがゆっくりと震えだして、素早く頷いた。ハリーの視線に耐えられなかった。彼は心からすまないと思っているようで私の態度に困っていた。

ちょっと度が過ぎたかしら?

 

彼を振り返らずに、ルイと部屋を出た。

 

「どうしたんだよ?」

彼は混乱気味に言った。怒っていないけど、戸惑ってる。他のみんなの方を振り返ると、ハリーはゼインと何か話していた。それからエレノアが持って来た氷の入った袋を受け取っていた。

 

「どうして何も教えてくれなかったの?」

腕を組んで静かに言った。

 

「ハリーの意識が戻ってからそんなに経ってない—」

 

「—何があったの?」

 

少しずつからだが落ち着いてくるのを感じた。

 

「わからない。昨日殴られたらしい。ハリーは何もしてないって言うけど、俺はハリーが本当のことを言ってないと思う。」

ルイの戸惑った目つきが心配そうなものにかわった。彼は目を伏せて、よく見えないけれど、ルイはハリーのことで心を痛めている。

 

ハリーは殴られたの?ハリーはバカなことしてるかもしれないけど、彼は暴力を使うタイプじゃはない。 —彼のことをよく知らなくても、そのくらいわかる。

 

「キム、」

ルイは私を寂しそうに見ると、

 

「乗り気でないことは知っているけど、君が手伝ってくれて嬉しいよ。」

彼は私の肩に優しく手をおいた。

「そうだね、君に知らせるべきだった。でも、あっという間のことで。」

ため息をついた。

 

体の中に不思議な感覚が広がった。前にも感じたことがある、でもそういつもあることではなかった —ルイが気の毒だった。本当にかわいそうだと思った。彼がハリーのことを大事に思っているのがよくわかった。ハリーのことを助けたいだけなのに、ハリーはルイを寄せ付けなかった。

 

「ハリーは変わったよ。君に出会ってから。大きな変化ではないけど、俺たちにはわかる。このまま続いたら。。。キム、俺たち、、俺は君の助けが必要なんだ。」

 

私のしたことの何がハリーを“変えた”のか全然わからなかった。思っていた通りにいかないとヒステリックになって、相手にどんな理由があるかとか考えずに人を判断して。エゴイスティックだった。いつも私はエゴイスティックだった。でもルイが私の中のエゴイスティックではない何かを引き出してくれた。助けたい。ペリエだけのためじゃなく、ゼインのためだけじゃなく —みんなのために。

 

もしかして私情け深くなってるのかしら。

 

「だいじょうぶ?」

目を伏せたまま黙っていた私にルイが言った。

 

顔を上げるとペリエのことを話そうと思った。話したかった、話す必要があった。でも、ルイになんで私の問題を話すの?彼にはどうでもいいこと。

 

「うん、だいじょうぶ。」

自分に言い聞かせるような笑顔を彼に向けるとみんながいる方を見た。ハリーの顔にも笑顔を向けた。でも、ハリーには届かなかった。ハリーのあざはきっと痛むに違いない。本当にひどいあざ。

 

「で、私は何をしたらいい?」

とルイに尋ねると、彼の顔に笑みがこぼれるのを見た。彼は壁に寄りかかっていた。

 

「ペリエはやっぱり正しかった。」

と言われて彼を見た。

「君のこと。本当言うと初め俺は疑っていた。でも、今は違う。」

ちょっとほめすぎ、笑っちゃった。褒め言葉を受けるのはあまり慣れてない。そんなこと今までなかったから。

 

みんながいる部屋に戻った。ルイも一緒に入って立っているとみんなが私たちを見た。

私の視線がハリーの視線と交わった。あんなことをしたあと、どう対応していいのかわからず、私は彼に少し笑った。そして彼の隣に座った。

 

「キム、ごめん、なんて、、」

私は首を振ると彼は口を閉じた。彼の緑色の目が食い入るように見つめた。周りにみんながいたからではないけど、私を口説くのはやめてって言おうとした。でもやめた。—やり方を変えないとね。優しく接しないと。—助けたいから。私はエゴイスティックじゃない、エゴは捨てないと、今は。

 

ペリエが恋しかった。彼女とけんか別れしたことが余計に彼女に会いたいと思わせた。彼女は有名だし、バンドのために仕事だってしなくちゃいけない。でもそれは私のことを大切に思っていないということじゃない。私もこれを彼女のためにやってる。彼女は私にたくさんのことをしてくれた。だからこれは彼女への恩返しみたいなもの。

 

明日、ペリエを空港に迎えに行こう。そして謝ろう。私たちの友情をこんなことでだめにするなんてもったいない。自己中なっている暇なんてない。

 

「次の約束する?」

ハリーに向かうと、彼は思いがけない反応に驚いていた。でも、彼は口元に笑みを浮かべると、ソファーにもたれかかった。—あのいたずらなハリーに戻っていた。 

✘✘✘✘✘✘✘✘✘✘

キムとハリーの関係どう思う?

ハリーは殴られて、キムに少しは心を開いて来たと思う?

 

 

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