Hearts of Darkness (Japanese/日本語)

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  • 公開済み: 20 1 2014
  • アップデートされたもの: 18 3 2014
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一年の休学の間にキンバリー・コールマンはある“ミッション”に巻き込まれる。それは、45日間の間にあの世界的に人気のあるハリー・スタイルズを元の彼にもどすということ。ここ数ヶ月、ハリーはクラブに出入りし、彼の銀行口座の残高はどんどんと少なくなっていった。グループのメンバーたちはそれを心配し、キンバリーの助けを求めた。ハリーがいったい何をしているのか、誰も知らなかった。一つ確かなことは:今のハリーは世界中の女の子が愛しているあのハリーではなく、グループの将来何て気にしていないということ。メンバーたちが思っているほど、ハリーは本当に変わってしまったのか?キンバリーに与えられた時間は45日。彼女はハリーの奥深くにある秘密を探ることが出来るのか?そして限られた時間の中で元のハリーにもどすことが出来るのか?

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12. ✘ "We're together."

 

「コンサートの準備はどう?」

 

毎週のミーティングでマネージャーが訊いてきた。コンサートに向けてのトレーニングがもうすぐ始まる。あと25日。時が経つのは速い。

 

「ハリー、期待してるからな。今までで一番でかいコンサートだ。」

 

ボクに関心が集まった。これが嫌いだった。ボクが何をしたって言うんだ?OK。ボクにはやる気が見れなかったし、他のみんなはボクがドラッグをやっていると思っている。理由はあったか。それでも。

 

「ああ、なんとでも。」

 

自分のため息が聞こえた。指で髪をいじった。5つのあきらめたようなため息を聴いた時、引っかかった。

 

「何だよ?」

 

いらだった言うと、ルイがボクを見た。

 

「全てイラつくんだよ。」

 

ルイがため息をついた。

 

「それ新しいこと?」

 

心が痛んだ。ルイがボクにため息をつくたびに、ボクの心に穴があくようだった。ボクはボクたちの友情が恋しかった。今ではそれもない。

 

「お前、別れたときみたいだぞ—」

 

「名前は言うなよ。」

 

指さしてリーアムを睨んだ。彼は両手を上げて降参した。もうこれ以上はだめだ。廊下に出た。今朝、このミーティングに来るべきか長いこと考えていて、今日は来ることに決めた。でも、彼女のことが話に出るなら来なければ良かった。

ジェニファーから連絡があってから、もっとひどくなった。ただ一つのメッセージではなくて、5つも。一つ目はダニエルからキムを助けたあの夜。一番最近のは今朝。彼女はどうやらボクを本当の笑い者にしたいらしい。それが彼女の望んでいることのようだ。もう一度ボクを叩きのめすのか。前回は本当にうまくやった。そのせいで、彼女を向き合えるかどうか不安だった。だから彼女のメッセージを無視した。

 

「ハリー?」

 

ドアがボクの後ろでしまる音を聞いた時、聞き覚えのある声が僕を探した。心のどこかで、彼に見つからないすみにかくれていたい気がした。でも、そうすると彼はまた悪いことを想像するだろう。

ボクは前に進み出ると、リーアムに視線を合わせた。

 

「ただ、誤りたくて、」

 

リーアムはそう言うと首をかいた。

 

「そういうつもりじゃ—、」

 

「いいよ、リーアム、」

 

嘘をついて、控えめに笑った。リーアムのせいでボクの頭はジェニファーのことでいっぱいだった。

 

「彼女の話が出ると、つらい。」

 

正直にそう言って、磨き立ての床に目を向けた。彼の優しいまなざしを受けると、崩れ落ちてしまいそうだった。

 

「知っていると思うけど、僕たちはお前が何か話したいなら、いつでも聴く準備はあるから。」

 

彼がボクに微笑んだのを感じた。ボクは勇気がなくてそれを見ることが出来なかった。ボクはみんなにジェニファーと何があったのか詳しくは話していなかった。みんなは僕たちが終わったことを報道されるのと同時に知った。それからはこんな感じだった。

 

「忘れるなよ、ハリー。」

 

今になってやっとボクの前に立つ、筋肉のよくついたの親友の一人を見た。ボクは感謝の気持ちを込めて微笑んだ。あんなにバカな態度を取ってきたのに、みんながボクのことをまだ思ってくれるなんて。本当の友だちなんだ。

そう感じると、自分でも信じられない行動に出た。リーアムにそのことを話した。

 

「彼女はボクを使ったんだ。ボクのことなんか愛してなかった。」

 

リーアムはそれを聞くと大きく目を見開いた。ボクが自分で驚いたのと同じくらい彼も驚いていた。ボクが言ったことを理解できていないようだった。

1.ボクが初めてそのことを話したからなのか。それとも、2.みんなはジェニファーのことを天使のようだと思っていたからなのか。

 

「今になって、彼女はまたボクにコンタクトを取ってきた。会いたいって。」

 

まるで、ボクの考えの流れの中で言葉が煮え立って、飛び出しているようだった、ボクがさえぎる暇もなく。

リーアムは慎重な笑顔を向けると言った。

 

「行ってこいよ。彼女に見せてやれ。お前は彼女が思っているよりもずっと価値のある男だってこと。彼女は明らかにお前に影響を与えたな。ハリー。」

 

ボクに何をするべきか語った。でも、本当なのか?リーアムはジェニファーに対してボクがどういう態度を取るか知らなかった。

 

「いつ会いたいって言っているんだ?」

 

「5分後、でも—、」

 

「—じゃ、行けよ。ハリー、お前なら出来るよ、」

 

ボクがいろいろと考える前に、彼は優しく背中を押した。選択の余地を与えなかった。会議室の鍵が閉まる音が聞こえた。ボクはここで待つか、クラブに行くかしか出来なくなった。時間は6時55分—まだ間に合う。

またジェニファーに会うことになるとは思わなかった。でも、今の予定はクラブに行って、彼女に会って、また帰る。彼女は話したがるだろうけど、ボクは10分以上は話したくなかった。彼女の美しい金色の髪を見れば、またボクの自信もつぶされるだろう。ボクのもとを去った時、彼女は本当にいい仕事をした。

 

「ハリー!」

 

ボクの世界が凍った。ボクの周りの全てのものが止まった。ダンスフロアーの人たちまでも、止まっていた。すぐに、その声がまたボクの名前を呼ぶのを聞いた。振り返ろうと思った。そう思っても動けなかった。数秒たっても全く何も出来なかった。この位置に釘付けになったまま、どこにも行けなかった。

 

「会えて嬉しい。」

 

いたずらっぽく笑うとボクに手を差し出した。音楽がなり始めまた周りのものが生き返った。久しぶりにボクの視線が彼女の視線と重なった。ボクから命あるもの全てが吸い出されるようだった。私はあなたより価値があるのよと言う視線。やめとけば良かった。彼女がすでにボクの心を操っていた。あと数秒もしたらボクは使えない、どうしようもないヤツと感じ始めるだろう。ハリー・スタイルズという名前の何も出来ない男になった。何の価値もない、誰もボクのことを愛さない。何で彼女はボクにこんな影響力を持っているんだろう?

 

「この人はブラッド、私の新しい彼氏。」

 

彼女が筋肉質で大きな男をそう呼んだ時、ボクはジェニファーがこう新しい彼氏のことを呼ぶことが出来ることを知っていた:私のあなたより素敵な彼氏。

幸い、彼女はその形容詞を省いて言った。

ブラッドはジェニファーにぴったりだった。彼はボクに握手をして、自己紹介した。

 

「ブラッド・パーカー。ファイナンシャルマネージャーをしてます。」

 

ボクは視線をジェニファーへ向けた。そのセリフをきっと何回も練習したに違いない。彼女は子どもっぽくて、ボクにネガティブな影響を与えようとしていた。今もその手にかかっていた。

 

「ハリー・スタイルズ、歌手です。」

 

握手をした手に優しく力を込めた。ボクよりそう大きな人に出会う機会はなかったけど、ブラッドは2メートルはある。また引け目を感じさせられた理由の一つ。

空いている席に座ると、ブラッドはすぐにジェニファーの腰に手を回した。

 

「本当にまた会えて嬉しい、ハリー。元気だった?」

 

今までで聞いた声の中で最も美しい声の一つだと知っていたけれど、彼女の声はボクの頭の中に卑しく響いた。彼女の外見を言葉にすると、それは絵のように美しかった。彼女が演じることをやめた時、内面は全く違ったことに気がついた。

 

「ああ。」

 

意識して、彼女のことは聞かなかった。すでに彼女に影響されていた。だからこれ以上ブラッドと彼女の話を聞きたくなかった。考えるな。

でも、彼女が聞かれてもいないことを話したときも驚かなかった。

 

「ブラッドと私、すごくうまくいってるの。」

 

彼女がブラッドを見て、そう言ったのを聞いたあと、彼らは見つめ合った。ボクはそれが本当の愛だと信じた。

彼らが優しくキスをすると、ボクは関節が締め付けられる感じがした。くるんじゃなかった。

ジェニファー、ボクの元彼女。テーブルの向こう側に座る、すごくきれいだ。何でモデルになんて手を出したんだ?今日はいいことがないな。彼女がまたボクを見た時、ボクの頭が爆発しそうだった。ボクは醜い、ボクは価値がない、ボクは使えない、ボクは誰にも愛されていない、—そんな考えがどんどん出てきた。茶色の髪をした女の子が店に入ってくるまでは。彼女を見るたびにジェニファーのことを考えるのをやめていたことに、気がつかなかった。彼女のその美しい瞳を見たとき、ボクには実は価値があるんだと感じることが出来た。彼女はボクを喜ばせた。彼女自身が怒っているときでさえ。ボクの心の中に光を感じることが出来た。ここに座って、ジェニファーにいろいろと聞かれていると、キムはすごくいいタイミングでボクの人生にやってきたということに気がついた。キムはドアのところにたってボクを見た。何で彼女は来たんだ?

ジェニファーの言っていることを聞くのをやめた。彼女からこの質問が出てくるまで。

 

「最近どうなの?彼女いるの?」

 

もちろんこの質問。ジェニファーはこれを待っていた。彼女なしではボクは弱いってことを知るために。

 

「ボクは—」

 

と言いかけて、ボクの隣に気配を感じた。キンバリーだった。彼女が来たことにみんなが驚いた。ジェニファーでさえも目の前に現れた茶色の髪のきれいな子に眉をひそめた。

 

「彼女はキム。」

 

紹介するとお互いを見定め合いながら、2人は握手をした。きれいな眼のジェニファー。美しい笑顔のキム。

 

「キム?何かの略?」

 

嫉妬深そうにジェニファーが訊いた。それを見て背筋を伸ばしてイスに座り直した。キムを紹介しただけで、ジェニファーは嫉妬深く反応した。

 

「キンバリーの略。」

 

そう言ってキムが微笑んだ。キムにもジェニファーの感情が伝わってきているようだ。

ジェニファーは少しすねたように

 

「私のことはあだ名で呼ばなかった。ハリー。」

 

彼女はため息をついて、隣に座っている恋人のことを思い出したようだ。

 

「ブラッドはいいわ。」

 

「彼は私のことジェンって呼ぶの。」

 

誇らしげに笑った。

 

「で、君は誰?友だち?」

 

ブラッドがそう言って、キムとボクを交互に見た。

何て言えばいいんだ?友だちだけど、ジェニファーにそれ以上だとは言えない。嘘をつかないとすれば。キムがここでしたように。

 

「付き合ってるの。」

 

何。言った。今、何て?今聞いたことは正しいのか?そうに違いない。ジェニファーの表情は言葉で表せないものだった。彼女の顔には同時にいろいろな感情が混ざっていた。—眼には嫉妬、口には不信。

 

「どうやって出会ったの?」

 

キンバリーが言葉を続けた。

 

「私の親友が引き合わせてくれたの。それ以来、すっかり気があって。」

 

彼女はボクの眼を見て、口元に笑みを浮かべた。ボクも彼女に微笑み返した。

でも、僕たちの微笑みの違いは彼女のは演技も入っていただろうけど、ボクのは本物だった。だから、彼女の手を取って、優しく握った。演技でなかったら、こういうことは許されなかったろう。

 

「愛し合っているの?」

 

ジェニファーが訊いた。2人は付き合っていないという、事実を確認するために。

彼女が信用していないことは簡単に知ることが出来た。ここまで来たら、彼女に勝たずにここを出て行く訳にはいかなかった。でも、どうすればいいんだ?

キムはボクより長い時間考えていたようだった。ボクが彼女の眼を見つめると、その瞳は思っていたよりも近くにあった。ボクたちの瞳は数センチ離れたところで見つめ合った。ボクたちの唇がゆっくりと情熱的に触れ合うと、周りの面倒くさいことを全て忘れた。何も考えなかった。彼女のチェリーの口紅の味以外は。

ボクが数秒間愛されていることを感じていると、2つのイスが動く音がした。キムも聞いたに違いない。彼女は唇を離し、ジェニファーとブラッドがいなくなったのを見ると、嬉しそうに笑った。

勝った。

 

「うまくいったわね。」

 

キムが微笑んだ。ハイファイブをするために手を挙げた。ボクはそれをする気はなかった。ボクたちがキスした数秒間、ボクは実際に感じることが出来たんだ。ボクにも価値があるって。ボクたちの気まぐれな友情に戻る気はしなかった。ボクはキムにもっと望んだ—絶対に手に入れることの出来ないものを。

 

 

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次のチャプターもお楽しみに。

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