Hearts of Darkness (Japanese/日本語)

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  • 公開済み: 20 1 2014
  • アップデートされたもの: 18 3 2014
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一年の休学の間にキンバリー・コールマンはある“ミッション”に巻き込まれる。それは、45日間の間にあの世界的に人気のあるハリー・スタイルズを元の彼にもどすということ。ここ数ヶ月、ハリーはクラブに出入りし、彼の銀行口座の残高はどんどんと少なくなっていった。グループのメンバーたちはそれを心配し、キンバリーの助けを求めた。ハリーがいったい何をしているのか、誰も知らなかった。一つ確かなことは:今のハリーは世界中の女の子が愛しているあのハリーではなく、グループの将来何て気にしていないということ。メンバーたちが思っているほど、ハリーは本当に変わってしまったのか?キンバリーに与えられた時間は45日。彼女はハリーの奥深くにある秘密を探ることが出来るのか?そして限られた時間の中で元のハリーにもどすことが出来るのか?

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11. ✻ "Harry, I can help you."

誰がペリエを空港で待っていたと思う?三時間も。飛行機が遅れたせいで。

私、そう私。3時間も、面白くないわ。ペリエは有名だし、彼女のグループがまたロンドンに戻ってくるから、たくさんのファンが待っていた。ペリエはハリーの友だちであるゼインの彼女で、ハリーとゼインはワン・ダイレクションのメンバーで、メディアによれば、私はそのハリーとデートした相手だから、みんなが私を知っていた。私に向かって大声を上げる人もいれば、嫌な言葉を叫んでくる人もいた。

 

嫌な感じがしたのはハリーと付き合ってないからではなくて、何を思おうがみんなの勝手だけど、私はここにペリエのために来たのであって、 叫んでるファンの子に会いに来た訳じゃない。叫べば、私が泣いて家に帰ってハリーと“別れる”とでも思ってるのかしら?

 

何人かのファンは全然考えていないみたいね。でも、いいわ。彼女たちを聞いてて、少し気分も良くなったから。

 

心なしか、ファンの子たちの叫びが大きくなった。それを聞いて、私のからだが少し緊張した。だって、それは一つのことを意味してるから。そう、当たり。私が振り返るとボディガードと一緒にジェイドが出て来て、それから金髪の私が本当に会いたかった子。

 

私はこんなことで泣くような子じゃないけど、もしそうだとしたら、今頃涙の一つぶや二つぶくらい流してる。最後にあったときはいろいろなことがうまくいかなかったから。

 

「ペリエ!ジェイド!」

他のメンバーの名前と一緒にファンたちが叫んでた。ペリエは笑顔を浮かべて、輝いてた。からだの中から何かが動き出しているようだった。彼女は自分の仕事が好きなんだ。何て私は嫌なヤツだったんだろう。彼女の気分を悪くして。彼女はこんなにもたくさんのファンを喜ばせてる。私は彼女を誇らしく思った。

 

「ペリエ!」そう突然叫んだ。いつもしている通りに。それは特別な声で、すぐに彼女を振り向かせた。最初は信じられないというように周りを見回した。でも、私の前にたくさんのファンの子がいたから、彼女たちを押し分けて前に進んだ。

 

「ペリエ!」

 

また叫んだ。また、彼女は戸惑って周りを見た。だから彼女が撮っていた写真はちょっと面白い顔になっていたかも。

ごめん。

 

「ペリエ!」

 

私は手を挙げて、また一人のファンを押しのけると、やっと前に出た。ボディガードが私を止めた。私は眉をしかめた。

 

「ちょっと、ダン、」

 

少しいらだちながら言った。彼は私を見下ろすと、笑顔を浮かべた。何かを口ごもりながら、謝ると私を通してくれた。ペリエのところへ駆け寄って、彼女を抱きしめた。彼女は何が起こっているのかわかっていなかった。

 

「ごめんね。本当に嫌な態度とって。フェアじゃなかったわ。あなたのこと誇りに思ってる。それは知ってるでしょ?」

 

彼女から離れると彼女の眼を見た。

 

「ごめん。本当に会いたかった!」

 

彼女が何か言う前に、また彼女を強く抱きしめた。そして彼女は笑った。

 

「ごめんねを言うのは私のほう。キム。前もってきちんと伝えるべきだった。」

 

彼女の視線が私を見た。

 

「仲直り?」

 

子どもっぽいけど、そう。これが私たち。笑いが私の口からこぼれた。少しして、私たちはまた抱き合った。周りにいた人たちにはおかしくうつっただろうけど、そんなの関係なかった。私はここにペリエのためにいる。

 

✘✘✘

 

全てうまくいってると思っても、突然悪いことはやってくる。ハリーは私との約束をやぶった。どこかへ行かなくてはならないと言って。私には何のことかわからないけど。 もし、今すぐに手を打たなかったら、どうやってハリーを元に戻すことが出来るの?

 

だから私は彼を尾行することにした。そして、それはザックという名前の男が私にすごく近くに立って、私を触るという結果になった。でも、ハリーと2人で逃げ出した。タイラーもどうやら関係しているみたい。

 

ハリーは何も話してくれなかった。それだけじゃなく、私がペリエの親友のいとこじゃなくて、ペリエの親友だってことも突き止めて、彼は怒っていた。でも、私は彼に何も言わないと言った。彼が何も話さないのと同じように。

だから、今の状態はハリーと私はお互いに真実については知ったけど、何でお互いが嘘をついたか知らなかった。でもそれは私たちが一緒にいることをやめさせなかった。私は私の“本”を書かなければいけないし、ハリーは、、、そう、ハリーはハリーだった。私は死ぬほど興味をかき立てられていた。

ザックが私を死ぬほど怖がらせたけど、それでも私は前よりもハリーに近づいた気がした。ここのところ一緒に時間を過ごしたし。残念だけど、ペリエとの時間もなかったし、でも、今はある。それを大事にしなきゃ。前よりも距離が縮まった感じ。

ほかの人はハリーと私を友だちと言うかもしれない。ジョークを言い合ったりして、一緒にいると楽しかった。信じないかもしれないけど、ザックのことが私たちを近づけた。お互いに嘘はついたけど、真実の一部も知ることが出来た。それが私たちを近づけた。

そう、でも今夜は私にはいくところがあった。ハリーがいつもいくクラブにいくつもりだった。ハリーが好きな場所だからではなくても。何があっても行こうと思っていた。それは、あの場所に何かあったから。

ザックがいるかもしれない?わからないけど、特別じゃない普通の格好で行こう。今日はあまり注目されないように。ハリーとの楽しい時間なるように。

 

✘✘✘

 

ハリーとの楽しい時間。彼のことを良く知る人たちのいるそのバーはとても居心地が良かった。

ハリーは最初固くなっていたようだけど、ザックとタイラーが夕方来るということを聞いて、落ち着きを取り戻したようだった。

ハリーはトムとかいうすごく優しそうな人と話していた。私はと言うと、ハリーの友だちの彼女と意気投合していた。そして、ダンスフロアーに立って、楽しんでいた。

特にたくさん飲んだ訳じゃないけど、気を許して楽しめるくらいには酔っていた。—そうじゃなければ、こんなふうにダンスフロアーに立ってない。

私とダンスは相性が良くなかった。かっこ良く見せたいところ、少し残念だけど。いつもうまくいかなかったから、もし、男の子を惹き付けたいなら別の方法をとらなければいけなかった。今夜はそのために来てる訳じゃないけど。

 

今夜はハリーと一緒に時間を過ごす夜。それにザックのことを聞いて回るいいチャンス。私は興味を持っていたし、ハリーは話したがらなかったし。

 

「おしっこ!」

 

一緒にダンスしていた女の子が叫んだ。シリーというあだなで呼ばれていた。シリー(ばかな)、あだ名にしてはおかしな名前。私は彼女に頷いた。私は他のこと一緒にトイレに行くような子じゃなかった。でも、なんで?ハリーポッターの嘆きのマートルでもあるまいし?

行かない。私は一人でトイレに行けるし。

 

そんなことを考えながら振り返った時、一人の男と目が合った。一瞬、嫌な予感が私の頭をよぎった。彼は前にも私を見たことがあるというように私を見たから。ザックかと思った。

 

「ハリーの彼女?」

 

口説くような調子で言った。でも、もし私が本当にハリーの彼女だったらどうするのかしら?何で私を口説くの?

あきれた顔をして他の場所へ行こうとした瞬間、いい考えが浮かんだ。もし、ハリーの彼女だと知ってて口説いて来たってことはザックのことを知ってるかも。だってハリーとザックはいい友だちじゃないから。

私は一歩後ろに下がると、以前男を誘う時にやってみたようにしてみた。私は手を彼の胸におくとハリーの座っている方を見た。ハリーは一人の女の子に夢中だった。私には好都合だった。

 

「ううん。全て演技なのよ。これでお金もらっているの。」

 

そう言って、肩をすくめてみせた。その男は一瞬困惑したように見えたが、ゆっくりと落ち着きを取り戻した。

 

「ダニエルっていうんだ。」

 

そう言うと、また誘うような笑顔を取り戻した。吐き気がした。でも、今しかない。

 

「ザックが今夜来るか知ってる?」

 

心臓が飛び出しそうだった。ああ。

ダニエルとかいうその男は眉をひそめると、一歩退いた。

 

「じゃ、ザックの彼女?」

 

急におびえた彼に、私は笑い出してしまった。彼は訳が分からないと私を見た。

 

「私は誰の彼女でもないわ。」

 

私は早く考えなくちゃ。

 

「ハリーがここに来る時ザックもよく来るって聞いたから。」

 

ダニエルは頷くと私の手を取って踊りだした。

 

「ハリーとザックの間にはいろいろとあったからな。」

 

そうつぶやくと彼は唇を私の首筋に押し当てた。彼を突き飛ばしたい衝動に襲われたけど、我慢した。気持ち悪いし、アルコール臭かった。

 

「なぜ?」

 

そう訊くと手を彼の胸に滑らせた。

 

「んー。どこか別の場所に行かない?」

 

彼はそう言って首筋を軽く噛んだ。私は彼から身を引いた。

 

「ハリーが何をしたって言うの?」

 

彼の顔に苛立ちの感情が出たのを見た。

 

「何でそんなの気にするんだよ?」

 

私をつかむ手に力を入れながら、叫んだ。なんとかしなくちゃ。

 

「ハリーが嫌いなだけ。」

 

そうつぶやいた。大嘘だけど。でもダニエルはそれを信じたようで、満足そうに笑って、私の腰をつかんだ。

 

「何か過去にあったみたいだな。」

 

言いながら、彼は手を下の方へと滑らせた。

 

「ヤツのこと忘れさせてやるよ。」

 

そうつぶやいて、人気のないところへ私を連れて行こうとした。

彼が何の話をしているのか理解するまでに数秒かかった。ハリーが私の元カレだと思ってるってこと?

 

「ダニエル、やめて。」

 

そう言って素早く身を引いた。困惑したように、そしてイラついて私を見た。

 

「なんだよ。いいだろ。」

 

また、私を引き寄せた。もう一度彼から離れると、大きくため息をついた。

 

「何なんだよ。あいつは別の子と座ってる。あいつにはお前なんか関係ないんだよ。」

 

彼はイラついて壁を叩いた。少し怖くなった。飲み過ぎてる。

 

「けど、こんなもんだよな。女って。お前らはいつも金のあるヤツに群がってる。あいつになんか惚れてもいなかったんだろ?」

 

そう言って、私を引き寄せた。

私は困惑しながらも、首を横に振った。ハリーになんか惚れてない。怒りが私のからだの中から満ちあふれてくるのを感じた。体裁が危ないときは、私はすごく嫌なヤツになれるってことをみんな知ってる。

 

「あんたと私がやらないからって、有名人を追っかけてるって訳じゃないわ。たぶん彼はあなたかなんかよりも魅力的って言うだけのことね。そう言うこと考えた?お金のことなんか実は全然関係ないのかもね!」

 

私は怒って叫んだ。

何でハリーをかばったのかわからなかった。たぶん彼は私の友だちになりかけてたから。それにほかの人が彼のことをどう見ているのか知っていたから。だって、彼はそんな人じゃない。ハリーが何でいろんな女の子と一緒にいるのかわからなかった。きっと何か理由があるはず。それを見つけなくちゃ。

私はちょっとやり過ぎた。次に気づいたときは私は壁に押し付けられていた。体に衝撃が走った。

痛みに口から声にならない音が出た。そのあと、彼の手が私の体中をまさぐった。

 

「お前のような女が、罰を受けるべきなんだ。」

 

彼はつぶやくと私を強くつかんだ。怒りがわいてきた。

 

「はなして!」

 

体裁なんて関係なくなってきた。体中に不安が充満していた。

いつもはいろいろなことが思い通りになると思ってた。でも、ハリーと出会ってからは、すべてが変わった。

ハリーが一緒にいるこのクラブにいる奴らはみんなどうでもよくて、頭が狂ってる人ばっかり。いやと断られてもそれがわからない。今ダニエルがしていることをタイラーが私にした。またここに来た私がバカだった。

自分がしたことを呪った。どうして私はこんなことを?考えが浅はかだった。

 

「はなして!」

 

大声で叫んだ。でも彼はすでに私のブラウスに手をかけていた。吐き気がした。

こんなふうに襲われることになれていなかった。誰が慣れられるというの?本当に嫌だった。どうしたらいいか全然わからなかった。私は明らかに強くはなかった。彼のつかんだあとがあざになるのは必然だった。

彼の手が私の太ももに下りて来たとき、体が狂ったように抵抗した。体が震えた。自分の体が崩れて行くように。

彼の手が私の口を塞いだ。私の叫び声が誰にも聞こえないように。その間に彼は私の服をはぎ取った。

誰がこんなクラブの片隅でセックス何てするもんですか?

私はしない。私は絶対にしない。

私は口を開け、彼の手に噛み付いた。あのときと同じように。ザック、タイラー、それにハリーがいたあのときのように。

 

「いてえ。」

 

そう言って私を壁に向かって強く叩き付けた。叫び声が私の口を離れた。今回は言葉になって、『ハリー』。でもハリーに聞こえるはずがない。

 

「何すんだ。コノヤロー。」

 

彼は怒ってそう言うと、また口を押さえようとした。でも私が顔を背けると彼は私の頰を叩いた。顔が反対側に飛ぶようだった。

また叫び声を上げた。すると彼は大声で悪態をついた。彼は私を叩くためにもう一度手を上げた。私は眼をつぶって歯を食いしばった。でも、その手は下りて来なかった。

何回か叫び声が聞こえたので、私は眼を開けた。全身が震えた。でもハリーがダニエルの腕をつかみ、トムがダニエルを向こうへ押しやっているのを見たときは、もっと体が震えた。

ああ、神様。ザックのときよりも最悪だわ。涙がぽろぽろと溢れ出した。ハリーはこんな私の姿を見ちゃいけない。彼は私のことをハリー・スタイルズなんて関係ないって感じの強い女の子だって思ってなくちゃ。彼はこんな打ちひしがれた私の姿を見てはいけない。何てことなの、キム!

私は頭を振った。大丈夫だってことを自分に言い聞かせるため。ダニエルはもういない、そしてハリーがここにいる。

ハリーはいつもいてくれた、私が大変なことになっている時。彼が助けてくれるのは今回が初めてじゃなかった。それは彼のせいじゃなかった。私は彼に責任があるものじゃなかった。でも彼は私を助けてくれた。私を守ってくれた。

ああ。ハリーは大変なことに巻き込まれてしまっているけど、ハリーの近くにいれば安心だった。こんなこと考えもしなかった。

恋をすることとかそう言うことではなくて、安心感。だからハリーの手を私の肩に感じた時、私の体は落ち着くことが出来た。

 

「キム、ボクを見て、」

 

彼は落ち着いて言った。涙を止めるために唇を強く噛んだ。

 

「キム、」

 

私が返事をしないでいるとまた彼が言った。彼の方を向く前に、眼を強くつぶって深呼吸をした。

 

「ありがとう。」

 

お礼を言って、重く息を吸った。笑顔を作った。そしてハリーを見上げると、彼は心配そうな表情を眼に浮かべていた。

 

「大丈夫?」

 

私の顔にかかった髪をかきあげた。

 

「もちろんよ、」そう言って、また笑顔を作ろうとしたけれど、だめだった。ハリーはまだ心配そうだった。私は完全に打ちのめされていた。

 

「うちに帰ろう?」

 

そう言って、彼の手は私の腕を滑り私の手を見つけた。私はその手に引かれたまま頷いた。

ダニエルは私をめちゃめちゃにした。本当にだめだと思った。一瞬彼は最後まで行って、私にはもう戻る道がないと思った。—ひとりぼっちだと思った。またその感情は私の中に残っていた。その気持ちのせいで泣きたいと思った。でも、ハリーの前では泣けない。—絶対に。

 

「行きましょう。」

 

そう言って、彼の手をつかむ手に力を込めた。ダンスフロアーに立って踊っている人たちをかき分けて進んだ。

ドアマンがドアを開けた時、ハリーにさよならを言った。もちろんそこにはパパラッチがいて、フラッシュがたかれた。パパラッチはいつでも同じ。でも、初めてどうでもいいと感じた。

ペリエと一緒にいて何度もこういうことがあったし、本当に嫌いだけど、今回はこの状況が全てを変えていた。

嫌なヤツだというハリーの表向きの顔は完全に覆された。彼は優しくて良い友だちだった。でも、友だち以上ではない。私は彼のそばにいると安心した。私がペリエに感じるような安心感。—いいのか悪いのか、よくわからないけど。

一方ではいいと思った。だって、彼がいても私は私でいられたから。一緒にいることを楽しめた。毎晩寝る前にはハリーは絶対変わらないって思ってたけど、私は彼を変えることが出来るかもしれないって思うようになってきた。

あきらめない。まだ時間はある。

 

「本当に大丈夫?」

 

タクシーに乗り込むとハリーはそう訊いた。シートベルトを締めると深呼吸をした。だんだんと落ち着いてきた。車が走り出すと疲れがどっと出た。

 

「うん。ありがとう。ハリー。」

 

彼を見た。

 

「本当に。」

 

そっと彼の手を取った。ハリーは私たちの手を見て、それから私の眼を見た。

 

「ありがとう。」

 

もう一度言うと、彼はかすかに笑った。深呼吸をした。

 

「キム。あのダニエルは、、、ザックとつながってる。」

 

そう言って、私の手を離した。窓の外を見ている。

心臓が一瞬止まったかと思った。彼は何かを私に話し始めた。何か大事なことだと感じた。彼は私に心を開き始めている。

 

「ハリー、何でザックはあなたに目を付けてるの?」

 

ハリーは今少し弱ってる。今訊く必要がある。突き止めなくちゃ!

ハリーはゆっくりと私のほうを向いた。彼は嬉しそうではなかった。満足そうでは全然なかった。

 

「キム、君を巻き込みたくない、」

 

何も考えずに、彼の手を取った。

 

「私はあなたを助けられる。ハリー。私のことを信じて。絶対にあなたを傷つけたりしない。」

 

彼の視線が突き刺さるようだった。下唇を噛んでいる。そして見落とすくらいに小さく一回頷いた。

彼の口から言葉が出ようとしたその途端、後部座席が光って、震える音がした。2人はビクッとしたが、ハリーの携帯だということがわかるとまた落ち着きを取り戻した。

ハリーは携帯を手に取ると、コードを押した。

 

「タイラーが大変だ、、、」

 

彼の声が消え入り、目が光った。私は困惑して彼を見た。

 

「タイラーがどうしたの?」

 

つぶやくように言うと、ハリーは深呼吸した。そして私を見た。—今回は強い眼で。それを見て気がついた。もう遅い。彼はまた私を閉め出してしまった。誰から何のメッセージか知らないけど、それは良くないものだって言うことは確か。

 

✘✘✘✘✘✘✘✘✘✘

キムとハリーの間に友情が。

ハリーはどんなメッセージを受け取ったと思う?

 

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