Hearts of Darkness (Japanese/日本語)

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  • 公開済み: 20 1 2014
  • アップデートされたもの: 18 3 2014
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一年の休学の間にキンバリー・コールマンはある“ミッション”に巻き込まれる。それは、45日間の間にあの世界的に人気のあるハリー・スタイルズを元の彼にもどすということ。ここ数ヶ月、ハリーはクラブに出入りし、彼の銀行口座の残高はどんどんと少なくなっていった。グループのメンバーたちはそれを心配し、キンバリーの助けを求めた。ハリーがいったい何をしているのか、誰も知らなかった。一つ確かなことは:今のハリーは世界中の女の子が愛しているあのハリーではなく、グループの将来何て気にしていないということ。メンバーたちが思っているほど、ハリーは本当に変わってしまったのか?キンバリーに与えられた時間は45日。彼女はハリーの奥深くにある秘密を探ることが出来るのか?そして限られた時間の中で元のハリーにもどすことが出来るのか?

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16. ✘ "Are you ready for a knockout?"

すごくいい関係になるまであと一歩だったのに、そう簡単には行かなかった。当然のようにボクとキムは口げんかしてしまった。こんなに早くそうなるとは思わなかったけど。哀しみ、驚き、失望を彼女の瞳に見た。ネガティブ、そのことがボクをそう行動させた。彼女は何を考えていたんだろう?彼女はボクを使ったのか?昨日はそう感じた。ボクは深く傷ついた。今、またやっと恋をすることが出来た。そう、キムに恋をした。本当であってはいけない。もし、彼女が誰かに雇われていて、ハリー・スタイルズの本性を暴こうとしていたら、ボクは完全に打ちのめされるだろう。雇われていたとしても、自分では絶対そう言わない。

 

鍵をまわして更衣室の自分のロッカーを開けた。昨日、一晩中朝になるのを待った。そうすればトレーニングできる。フラストレーションを吐き出す必要があった。どうすればいいか、自分でもわかっていた。

 

サンドバッグはちょうど空いていた。もし、空いていなかったら、人をどかしてでも使っていただろう。ボクの周りを渦巻く全ての嘘に疲れていた。ただ一つの正しいことは打ち込むこと。人を殴るより、サンドバッッグの方がましだろう。グローブを見つけ、はめていると、またあの聞き覚えのある嫌な声がボクに話しかけて来た。

 

「おう、スタイルズ、」

 

そう挨拶してボクの前に立った。服の上からでも彼の筋肉が見えた。その鍛えられた体をそこにいる全ての女性に見せびらかしていた。男たちにも。ここでは誰が力を持っているのか見せるために。

 

「あっち行けよ、ザック。」

 

ボクが彼をどんなに嫌っているかわかっても構わないと思い、彼の名前に力を、声に苛立ちを込めて言った。いつの日かザックがタイラーをそっとしておくことを祈って。

 

彼は自分でグローブをはめると、ボクを頭からつま先までジロジロと眺めた。もし彼がボクの機嫌を窺い見ようとしていても驚きはしなかった。だからボクは背を正して、自信を表にだしてみた。心の内側では全くそれとは逆のことを考えていたけれど。もし何かを、誰かを殴らなければ、まただめになってしまいそうだった。もし、キムについてボクが考えていることが本当ならば、ボクを誰が好きになるだろう?

 

「いいこと思いついた。」

 

そう言って口元に薄ら笑いを浮かべた。気をつけなければ。

 

「リングにあがれよ。お前やる気ありそうだな。」

 

ザックは笑って、グローブをつけた。

 

嫌だと言うべきだった。—それが当然のことだった。でも、どこかでそれを拒否できなかった。ザックをサンドバッグのようにボコボコにできる。これを使わない手はない。

 

「賭けるならやるよ。もしボクが勝ったら、タイラーの借りをなかったことにしてくれ。」

 

そう提案すると、ザックは受け入れた。

 

「口に気をつけろよ、スタイルズ。もし俺が勝ったらキムとの最低一時間約束しろよ。」

 

自分の考えに可笑しそうに笑った。

ボクは首を振った。

 

「無理だね。そんなことキムにさせられない。」

 

キムをザックと一緒にいさせる何て出来ない。一時間も無理だ。10分だったら。。。

 

ザックは肩をすくめた。

 

「だったら、タイラーの借りを2倍にするぜ。今、かなり高いぜ。ハリー。お前次第だ。」

 

ザックもすでに勝ったかのような話し方をした。見てろよ — 痛い目にあわせてやる。

 

「まだお前が勝つと決まった訳じゃないだろ。」

 

そう言ってリングにあがった。

そのリングはあまり使われていなかった。古かった。この場所が以前ボクシングセンターだったころから、そこにおいてあった。でも、誰かがこれを使うとき、みんなが注目した。だからすぐに声援が飛んだ。でも、今ボクが考えていることはザックを叩きのめすことだけ。

 

「どうやって殴るか覚えてるか?」

 

リングにあがってすぐにザックはそう言って大笑いした。何発か肩に当たっただけだった。ザックはよけるのがうまかった。ボクは顔を殴られていたけど、それほど影響はなかった。

 

「キムの恋人が弱くちゃ、まずいだろ。」

 

周りが冷やしの声をあげた。嫌な気分になった。

 

「キムの名前をだすな。」

 

ザックを殴るポジションを取りながら、支配的に言った。タイミングを窺った。

 

「でも、あいつは—、、」

 

今だ。顔に一発食らわした。ザックはふらついてロープにもたれかかった。ざまあみろ。キムがボクを弱くしているとでも思ったのか。でもそれは違う。ボクは今までにないほど強く感じた。

 

「何すんだ、スタイルズ。本気でやるか?」

 

そう叫ぶと、ザックの眼が怒りに燃えた。彼の弱点は見下されること。

 

「殴っただけさ。ボクシングってそう言うものじゃなかったか?」

 

そうからかって、口に笑みを浮かべた。ザックがいるべきところへボクは彼を引っ張りだしたんだ。。叩きのめしてやる。

 

その対戦で、ボクはザックにまともに何発かを食らわせた。あと少して勝てると確信した。ザックが痛みにリングの床にうずくまるかもしれない。最終的には誰がここでは力を持っているか見せることが出来ると思った。

 

またタイミングを見計ると、思い切り殴りかかった。ザックはつまづきながらもバランスを保った。深呼吸をして、息を深く吐き出した。

 

「この借りを払うことになるからな。スタイルズ!」

 

信じられなかったけど、ボクも頭をしたたか打っていた。頭が思いっきり痛んだ。ただ、この前のような青あざを作らないことを願った。

 

「はっ!」

 

ボクが痛みに耐える姿を楽しんでいるようだった。

 

「お前、役立たねえな。スタイルズ。哀れなキンバリー。かわいそうになあ。あいつだって他の女と同じなんだろ。寝るだけの。」

 

悪態をついた。もう充分だ。ザックはそこに立ち、ボクを笑いものにした。ザックはボクにまだ力が残っていることに気がついていなかった。そしてボクはヤツをノックアウトする機会をうかがっていた。

 

「あいつはいい代物だよな。勝ったら貸してもらうぜ。」

 

高笑いをした。数秒。ヤツの醜い汚らしい顔に一発決めた。

 

「彼女のことをそんなふうに言うな!」

 

キムのことを今よくわかっていないかもしれないけど、あんな風には言わせない。ヤツへの罰だ。キムはその辺のおんなとは違う。彼の言うようなことはしていない。本当に嫌なヤツだ。

 

あとのことは考えていなかった。自分の残りの力を全て込めてヤツにお見舞いすると、ヤツは床に倒れ込んだ。ヤツはこれを食らうべきだったんだ。どのくらい強くヤツがパンチを受けたかなんて関係なかった。ヤツはこの世で最低のヤツなんだ。

 

「ノックアウトされる準備はいいか?くそやろう。」

 

ヤツの顔に向かって叫ぶと、リングの床に無力に倒れるヤツに馬乗りになり警備員に止められるまで殴り続けた。

 

***

 

ザックをノックアウトした時、トレーニングセンターから追い出されるとは思っていなかった。メディアに追いかけられる可能性も考えた。他にトレーニングに行こうと思えるような場所がなかったから、トレーニングも今となってはもう過去のことだ。ボクのトレーニングに別の場所を探すはめになっても、それだけの価値があった。ザックが痛みにもがくのを見た。気を失うところも。悪魔のような振る舞いを少しは反省しろ。ボクにはもう近づかないでくれと思った。—でも、もしかしたら、これがボクを放っておかない理由になるかも。でも、もうどうでもいいと思った。ヤツを叩きのめした、キムのためにも。キムのことで頭がいっぱいになった。ドアのそばに落ちていた雑誌をため息をつきながら拾い上げた。体に痛みを感じた。ザックがボクにつけた傷を見る気になれなかった。

 

全ての雑誌は同じことを取り上げていた。ボクとキムがキスしている写真。口元に笑みが浮かんだ。キムと今どうなっていたかを思い出すまで。口論になったんだ。だから雑誌をゴミ箱に投げ捨てた。すると怒りが込み上げてくるのを感じた。—誰もボクのことなんか好きじゃない。前回はいつこんなこと考えたか覚えていなかったけど、突然その考えに取り憑かれた。

 

ボクはバカだ。

ボクはどうしようもない。

ボクには価値がない。

誰も、誰もボクのことを好きじゃない。

何でボクは生きているんだ?

 

全てのボク、ボク、ボク、で自分のことしか考えていないようだけど、今、そんなことはどうでも良かった。だって、ボクは何ものでもない。大事なものでもない。ボクはただの0。

 

だから、ボクはルイに電話した。—助けを求めた。

 

「ハリー。」

 

ルイが電話に出た時、すぐに感じた。この電話にご機嫌なルイはいないってこと。ルイがボクをこの状態から助けられる唯一の人ってことは、今誰もボクを助けられる人はいない。ルイは機嫌が悪かった。

 

「何の用?」

 

ルイには話せなかった。ボクの動揺した声を聞けば、今の状態のルイではきっと電話を切るだろう。ボクの怒りを、ボクの感情を彼に聞かせてはいけない。

 

「ハリー、何も言わないんだったら、今、他にすることがあるんだけど。」

 

「何で—」

 

自分が話したことに自分自身が驚いて、それ以上言葉が出て来なかった。黙っていようかとも思ったけれど、言い始めてしまったことを言い切った。

 

「何で、そんな態度取るんだよ?」

 

「何でか知ってるかと思ったよ。キンバリーが昨日来たよ。ハリー。何で彼女にあんなことするんだ?」

 

ボクの親友である、ルイがボクの敵だ。ボクの言い分も聞かないで。ボクの中の痛みが大きく膨らんだ。顔に青あざが出来たせいではなかった。それはすごく大事な感情の一つが足りなかったからだ。ボクは大丈夫だって感じたかった。だから、ボクは深く沈んで電話を切った。そして玄関のドアを開けると急いでクラブに向かった。

何時間もが過ぎていった。やっと女の子たちがクラブに集まってきた。タイラーと一緒に待つことで午後の時間を過ごした。ポーカーをして、話して飲んだ。ビールにショットを流し込んだ。あとは女が足りないだけだ。

 

「見ろよ、ハリー — あの2人。」

 

耳につぶやいてきた。ドア付近の2人のなかなかな女たちに目を向けた。彼女たちの金色の髪、濃いめのメイクがボクたちに彼女たちが簡単に落ちることを暗示していた。彼女たちが周りを見回したのを見てから、タイラーとボクはバーに近寄った。

 

「どうも。」

 

タイラーが声をかけて隣に立つと、誰が誰をもらうかすぐに決まった。

 

「ドリンク4つ。」

 

バーテンダーに頼んだ。ボクの隣に立った子はボクをまじまじと見ると、満足そうだった。そう、これが欲しかった。この明かりのしたではあざも大して目立たなかった。ドリンクが来ると頭が痛んだ。彼女を見つめたまま、それを飲み干した。

 

彼女もそれを飲むとボクに向かって微笑んだ—彼女はタイラーとボクが何をほしがっているのかよく知っていた。だから、驚くことはない。踊って、楽しんだあと、お互いに女を連れてそれぞれの部屋へ行った。

 

✘✘✘✘✘✘✘✘✘✘

 

ハリーーー。またクラブに戻っちゃった。

あと4チャプターで話は完結します。

ワンダイレクションの誰が一番好きか教えてください。

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